3/10/2010

アールヌーボー建築を訪ねて


2月なかば、フランスへ行ってきました。航空会社の格安モニターツアーでしたが、ずっとパリにいるのも芸がないので、鉄道を利用して日帰りでお隣の国、ベルギーのブリュッセルへ行きました。”タリス”という新幹線を使うとパリ北駅からブリュッセルまでは一時間半。アールヌーボーの建築を見たい、というくらいであまり予備知識もなく出かけたのですが、西ヨーロッパの中心という場所なのですね、同じフランス語圏でもパリとは趣が異なる美しい興味深い街でありました。現地在住の方の手を借りて市内は市電、バスの一日パスで建築を中心にあちこち見て周ったわけですが面白い体験もいくつかしましたので順に紹介したいと思います。写真はアールヌーボー建築のひとつ、ストックレー邸です。内部公開はされていなくて外から眺めるだけですが、肝心の彫像のある塔の部分が修理中でした。

2/02/2010

2010年 春ギフトショー


2月になりました。今年も春のギフトショー、(社)日本インダストリアルデザイナー協会のコーナー(ビッグサイト・西館4545~6)に出展しています。屋久島に自社茶畑を持つお茶屋さんのギフトを開発しました。屋久島産を生かしたブランディング、ロゴタイプデザイン、パッケージデザインそして菓子皿や砂時計など”お茶を入れる”ひと時を楽しむグッズをまとめてデザインしています。とくにパッケージはCWsのスタッフがそれぞれ”屋久島のお茶”をテーマに発想し個性豊かなものになったと自賛しています。

1/06/2010

新年、CWSは8年目を迎えました。


新年あけましておめでとうございます。2002年暮れに創業したCWSは、おかげさまで8年目を迎えました。早いものです。これもひとえにお引き立ていただいてるクライアントの皆さま、協力いただいているデザイナー、エンジニア、アーチストの皆さまのおかげと感謝しております。なぜストーンヘンジ?あまり深い意味はありません。2010という節目に合っていそうな画像ということで、、、。さて、昨年から自分に課しているプロジェクトがあります。これからの5年間を考えていました。思えばずいぶんいろいろなデザインやプロジェクトに関わってきました。年が明け2010年、はやりの海外進出といったことでなく、いままで経験してきたこと、培ってきたことの中から、これからも世界で通用していく要素、ノウハウを選別、深化させようとしています。たぶん、これが日本の産業、デザインの”強み”であろうと考えるからですが、さらに進化した型を目指します。デザインという枠をはみ出すかも知れません。今年もよろしくお願い申し上げます。

12/03/2009

プロと卵のエコデザイン展2009開催


12月3日から”プロと卵のエコデザイン2009”がオープンしました。会場は西新宿、リビングデザインセンターOZONEの3階。今年の出展品も、このところCWSのテーマとなった感のある、棄てられるものに新しい命を、です。希少木材(屋久杉)の加工時に出る端材に新しい市場価値を与えようという試みで、和風喫茶で使う用品を想定しています。

東京デザインマーケット

100%デザインtokyoならびに、東京デザインマーケットへのご来場ありがとうございました。

会期中ずっと張り付いてはいられず、お目にかかれなかった方々には失礼いたしました。あらためて御礼申し上げます。出展作品については改めてweb上で紹介させていただきますが、とくにデザインマーケットに出展した卓上ランプシリーズには高い評価をいただき、さらにブラッシュアップをしていきたいと考えています。ご期待ください。

10/29/2009

産業交流展・東京デザインマーケット


共同出展ですが、立て続けに展示会にエントリーしています。秋のギフトショー(9月)につづき、デザイナーズウィークの100%デザインTokyo(10月30日~11月2日)、そして、11月4日~6日は、産業交流展と併催される東京デザイマーケットに出展します。

これらの出展は、新潟三条をはじめ、さまざまな中小企業でのモノづくりをしてきた成果をマーケットと結び付けたいという狙いと、異分野、他業界でもデザインを求める企業があるのではないか、そうした企業との関係づくりという意図があります。大手企業での商品開発が活性化していない現在、こうした展示会への参加は新たなチャンスを得るために有効ではないかと考えています。

さて、東京デザインマーケットは(財)日本産業デザイン振興会な主催で、モノづくり企業とデザイナーを結ぼうという試みです。夏に公募がありGマーク審査員の審査によって出展が決まります。今年は、光学メーカーさんの協力を得て、眼鏡用レンズとLED光源を組み合わせた”Dialogue”と名づけた小さな照明器具シリーズを発表します。

Tokyo Designers Week 2009


恒例の東京デザイナーズウィーク、神宮外苑・絵画館前の特設会場で開催される100%デザインTokyoに出展します。日本インダストリアルデザイナー協会の屋外コンテナでの共同出展です。
デザイナー、クリエーターの展示会ですのでそれらしいモノとして、新潟三条の木工ワークショップでの作品、精密機械加工メーカーとの共同開発品などを展示しようと考えています。

9/18/2009

秋のギフトショー




ギフトショーへのご来場ありがとうございました。ここ東京もめっきり秋らしい気候となってまいりました。さて、今回は使用済みのワイン樽を使ったカッテイングボードやコースター、それから金属の精密加工メーカーとタイアップしたマドラー、バーフォークなど、お酒を楽しむためのギフト商品をデザインしました。ワイン樽の材料はホワイトオーク。樽材の内側はワインの色で赤紫色に染まっていますが、これをそのまま生かしました。材料は湾曲している上にひとつひとつ幅や厚みが違います。したがって機械加工ですが手作りに近い工程となりました。また、マドラーやバーフォークは一本一本、ステンレスのムク材から削りだすという贅沢な作りかたをしています。ケースにも凝り、ブナとウォールナットのムク材を加工してとびきり豪華なギフトにしてみました。ギフト商品は贈ってもらってうれしいかがポイント。そうしたギフトらしい仕立て、作り込みもギフトデザインの要素です。店頭に並んだ折には手にとって見ていただきたいと思います。
*今回の出品商品についてご興味のある方はメールにてお問い合わせください。

8/12/2009

2009年・夏

8月12日、CWsサイトのデザイン、内容を少しチェンジしました。さて、今年、桑沢デザイン研究所プロダクトデザインコースでの「デザイン論」、明星大学・造形芸術学部でのデザイン、アートを志す学生のための「材料学」、前期の講義を終了し夏休みです。後期は学校から解放されますのでデザイン業に全開で専念というつもりです。素材メーカー、金属加工メーカーなどの協力を得て、JIDA(日本インダストリアルデザイナー協会)ブースで、9月(秋のギフトショー)、10月(100%デザイン)と続けてデザイン作品を発表することにしました。ただいまその準備中です。

4/12/2009

明星大学

青梅市にある明星大学・造形芸術学部で前期、毎週土曜日、講師をすることになりました。山は春の若葉色、桜が満開の4月11日(土)、初講義でした。教室には約90名ほど。受講者が多いと一方的になりがちなので、内容を身につけられるよう進め方を工夫をしなければ、、、考えることが増えました。

中小企業とデザイン

いささかふるい話ですが、3月17日(火)JIDA(社団法人・インダストリアルデザイナー協会)において「中小企業とデザイン」というフォーラムを開催しました。東京のデザインオフィスでは中小企業と仕事をするケースが増えているという話から、昨年に引き続き中小企業におけるデザインニーズの実態について情報交換を、という意図からの企画です。(財)東京都中小企業振興公社・総合支援部、課長補佐、原 隆道氏、「中小企業の工業デザイン相談室」ブログを書いていらっしゃるデザイナーの木全 賢氏、大田区でデザイン指導をしていらっしゃる(株)インターフェイス野口英明氏の三氏にお話をしていただきました。お話を聞いて、プロダクト系デザイナーのほとんどは大企業での仕事のしかた(プロセス)、ノウハウで仕事をこなしてきたけれど、やはり別のプロセスモデルが必要ではないか、また中小企業を対象とした場合、別のビジネスモデルを構築するべきだと強く感じました。それはどんなものか、プロセス、成果物の扱い、報酬体系など、まだ漠然としかイメージはありませんが、だんだんとカタチにしていきたいと考えています。

3/06/2009

中国でのデザインビジネス


3月3日、JIDA主催、アジア デザイン ビジネスセミナー。 「中国でのデザイン基盤インキュベーション」 共同開発有限公司 会長 佐藤勝義氏、「中国でのデザイン業務ともの作りの実際」 ゼロワンデザイン 代表取締役 田中信吉氏のお話をうかがいました。ものづくりの現場が中国本土に移ったいま、親企業の海外進出についていく子会社のように、本来ならばデザイン事務所もついていくべきなのだろうな、という単純な理解はあるのですが、なにせ海外、しかも社会主義国、言葉、習慣、とくに商慣習や労働観などずいぶん違うと聞いているので、わが社は中国進出などは考えもしないのですが、何事も勉強ということで参加です。お話を聞いてわかったこと。デザインだけでは立ち行かない、デザインプラスアルファということです。お二方ともビジネスモデルは異なりますがモノづくり、製造に手を染めていらっしゃいます。日本もこの不景気、デザインも大企業からの受注は減り、中規模企業からのデザイン受注へ変化しています。同じくデザインだけではない要素を求められることが多くなっているとの実感です。20世紀型の大量生産、大量販売のシステムにほころびが見えたいま、デザインオフィスとしても変化の時だと感じています。むろん、オフィスとして構想していることはいくつかあります。実現が見えてきたら順次ご紹介したいと考えています。

2/10/2009

ギフトショー出展


さる2月3日~6日、ビッグサイトでの東京インターナショナルギフトショーに出展。といっても、デザイン系を強化したいという運営主体のビジネスガイド社から、インダストリアルデザイナー協会(JIDA)に提供された2コマのうちの極小スペース。ギフトショーは毎年春と秋に開催されるパーソナルギフトの見本市。出展は東館、西館あわせ2400社あまり。デパート、量販、専門店など小売店、通販などのバイヤーを中心に春秋で40万人が訪れるとのこと。 生活用品、文具、ガーデニング用品、ファッション、そして地場産業の産品、JAPANデザイン関連などギフトになりそうなものなら何でもあり。実態は雑貨、ガジェットの見本市。大企業なし、ほとんどがスモールビジネス。でもインテリアスタイル展や100%デザインみたいに気取ってないところが好ましい。また、スモールゆえの意気込み、パワーが感じられることが魅力で、優れた企画、高いデザインレベルのところも少なくない。というわけで品目は多岐にわたり、マジメに見ていてはとても一日では無理。JIDAの出展者は関西ブロックからの参加も含め13名(社)。4日間の会期中2日間、計5~6時間ほどJIDAブースに居りましたが、さまざまな業容の小売業バイヤー、メーカー、企業の新規事業担当の方などと出会いました。ひと口に小売業と言ってもいろいろなビジネスモデルがあるものだといい勉強でした。デザイナー自身がバイヤーと接する機会はほとんどないといってよく、いただいた率直な意見は今後の企画やデザインに生かしたいですね。

2/06/2009

六本木グッズのデザイン


東京下町で育った私にとって、六本木の印象はとても謎の多い街。いまだに乃木坂にはアメリカ軍施設や星条旗新聞社があるガイジンの街。もっとも強いイメージはちょっと妖しい大人の街。’90年代から我がインダストリアルデザイナー協会(JIDA)に足繁く通うようになってもその印象は変わらなかった。しかし、近年、立て続けの再開発の結果、ぴかぴかのショッピングモールとともに、森美術館、国立新美術館、サントリー美術館が集結。昼、街を訪れる人々も中高年、女性の比率が増え雰囲気も様変わり。さらに、交差点から東京タワー方向、AXISビルに事務局を置くJIDAに加え、東京ミッドタウンに(財)日本産業デザイン振興会、(社)日本グラフィックデザイナー協会が事務局を移し、街の外観ばかりでなく中身も変わってきた。こうした流れを受け昨年10月、東京都港区と六本木商店街振興組合を中心に地元町内会、六本木に拠点を置く企業、団体などと六本木ヒルズ、東京ミッドタウンなど商業ビルで、「六本木アート&デザインの街推進会議」を設立。都主導の”地域活性化”という事業。交差点にかぶさる高速道路の模様替え、ライトアップ。グラフィックデザイナー協会が”ROPPONNGI”のロゴタイプデザイン。そして、JIDAには、観光客や来街者へのお土産、記念品として”六本木グッズ”のデザイン依頼が舞い込みました。JIDAでは東日本ブロックの会員を対象に提案を募り、応募作の中から審査し、試作品づくりが進行中。私どもの提案、菓子皿、菓子フォークも審査を通り、年末年始の慌しい中、試作モデルを制作、提出しました。▲写真は港区産業振興課、商店街振興組合へのサンプル提案風景

2/02/2009

ギフトデザイン研究所


’90年代の半ば、ある協同組合の職域通信販売カタログの企画を引き受けたことがあります。おもに贈答用品を中心としたそのカタログは今のタウンページくらいのボリューム。いままで当たり前に考えていたクリスマスプレゼント、中元や歳暮など、「人はなぜものを贈るのか」について、あらためて考えるきっかけを得ました。人類学、民俗学の研究テーマでもあることを知りました。昨年末、ギフトショーへの参加を決めてから、ふたたび「ギフト」への関心が湧き起こってきて構想づくりへ。期待からのギフト、感謝、返礼としてのギフト、儀礼のギフト、、、。ギフトが纏う記号性を商品としての造り込み、デザインという側面から考えてみたい、概念を精製してみたいという思いに駆られ、社外からも複数の賛同者があり、いっそ研究所を名乗ってみてはという声もあって、ギフトデザイン研究所としました。どこかヨソでもやっていそうですが、2月2日設立、略称「CWSギ研」です。▲写真は’90年代に手掛けたレトルトのエスニックカレー、ボディーソープなどのギフト、いただいたギフト、最近の試作品です。

1/05/2009


新年のお慶びを申し上げます。

2009年、皆さまに支えられ、おかげさまでCWsは7年目を迎えました。写真は雲海。機上からの朝焼けです。なんだか先が見えないということでなく、「雲上快晴」の意味をこめて我がライブラリーから選びました。今日、5日からスタートです。本年もよろしくお願い申し上げます。

11/29/2008

東京デザインマーケット2008




11月25日、26日、東京ビッグサイトで開催された産業交流展2008に併設された東京デザインマーケットに出展しました。東京都と(財)日本産業デザイン振興会(JIDPO)が、中小企業とデザイナーとの出会いの場として企画したこの展示会、今年はデザイナー提案が150社あまり、うち37社が選定され出展とのこと。今年は例年になくデザインマーケットへの来場者が多く感じられ、この展への認知と関心の高さがうかがえました。(主催者の速報値では42000名)