2/06/2009

六本木グッズのデザイン


東京下町で育った私にとって、六本木の印象はとても謎の多い街。いまだに乃木坂にはアメリカ軍施設や星条旗新聞社があるガイジンの街。もっとも強いイメージはちょっと妖しい大人の街。’90年代から我がインダストリアルデザイナー協会(JIDA)に足繁く通うようになってもその印象は変わらなかった。しかし、近年、立て続けの再開発の結果、ぴかぴかのショッピングモールとともに、森美術館、国立新美術館、サントリー美術館が集結。昼、街を訪れる人々も中高年、女性の比率が増え雰囲気も様変わり。さらに、交差点から東京タワー方向、AXISビルに事務局を置くJIDAに加え、東京ミッドタウンに(財)日本産業デザイン振興会、(社)日本グラフィックデザイナー協会が事務局を移し、街の外観ばかりでなく中身も変わってきた。こうした流れを受け昨年10月、東京都港区と六本木商店街振興組合を中心に地元町内会、六本木に拠点を置く企業、団体などと六本木ヒルズ、東京ミッドタウンなど商業ビルで、「六本木アート&デザインの街推進会議」を設立。都主導の”地域活性化”という事業。交差点にかぶさる高速道路の模様替え、ライトアップ。グラフィックデザイナー協会が”ROPPONNGI”のロゴタイプデザイン。そして、JIDAには、観光客や来街者へのお土産、記念品として”六本木グッズ”のデザイン依頼が舞い込みました。JIDAでは東日本ブロックの会員を対象に提案を募り、応募作の中から審査し、試作品づくりが進行中。私どもの提案、菓子皿、菓子フォークも審査を通り、年末年始の慌しい中、試作モデルを制作、提出しました。▲写真は港区産業振興課、商店街振興組合へのサンプル提案風景