2/11/2008

インダストリアルデザイナーのためのセミナー

日本インダストリアルデザイナー協会主催のセミナーが続けて開催されました。ひとつは1月29日、東京ミッドタウンでの「アジアビジネス」に関するもの。もうひとつは2月8日、名古屋工業大学でのDesigner’s mission 2008 in NAGOYAと題されたものでした。このうち「今、アジアのビジネス最前線で何が起きているのか-インドの事例-」松下電器の中国進出を手がけてこられた、現在、甲南大学の安積敏政教授の話が面白かったですね。未知のリスク山積が予測される中、早めに中国に進出した企業は、中国を足場にしての輸出、旺盛になってきた中国内需で概ね好業績を上げているらしい。その中国でのビジネスモデルをもとに、新興産業国BRICS、中でも脚光を浴びているインド市場でのリスクを交えての話はまず耳新しく、日本国内に居ては見えないアジア情勢、そしてその先、アラブ、アフリカ市場までのスケールの話は興味深いものでした。こうしたグローバル化した企業の世界戦略というと華々しいけれど、日本が中国市場で確立したビジネスモデルが果たしてインドで通用するか、CO2排出に代表される環境問題という新しいリスクについてはどうか、まあ、他人事ながら考えてしまいました。しかしこのようなことを考えてみる機会というが大切なんでしょうね。