2/13/2007

プロフェッションセミナー


8つのデザイン団体から構成されるデザイン団体協議会の組織である”デザイン保護研究会”のセミナーが開催されました。テーマは2つ。「デザイナーのための下請法」、講師は(財)全国中小企業取引振興会・専門調査員である守屋家安氏。次いで「改正・不正競争防止法」、講師は経済産業省・知的財産政策室の望月孝洋氏。今回、デザイン保護研究会の幹事団体である日本インダストリアルデザイナー協会(JIDA)の担当理事として企画、運営に携わりました。両テーマともインハウス、フリーランスデザイナーを合わせて60名あまりの参加者を数え、関心の高さがうかがえるセミナーでした。デザイナーはどんな業種からの依頼であってもその業界での先行メーカーのデザインテイストやフォルムに近いモノを要求されることが少なくありません。売れているデザインのフォローはマーケティング戦術としては有効であっても、要求されるデザイナーにとっては悩みの種と言えます。こうした身近な問題であるにも関わらず、不正競争防止法は、意匠法や著作権など知的財産権に比べ今まで取り上げられてこなかったテーマであり、今後も継続した研究が必要と感じました。