2/10/2009

ギフトショー出展


さる2月3日~6日、ビッグサイトでの東京インターナショナルギフトショーに出展。といっても、デザイン系を強化したいという運営主体のビジネスガイド社から、インダストリアルデザイナー協会(JIDA)に提供された2コマのうちの極小スペース。ギフトショーは毎年春と秋に開催されるパーソナルギフトの見本市。出展は東館、西館あわせ2400社あまり。デパート、量販、専門店など小売店、通販などのバイヤーを中心に春秋で40万人が訪れるとのこと。 生活用品、文具、ガーデニング用品、ファッション、そして地場産業の産品、JAPANデザイン関連などギフトになりそうなものなら何でもあり。実態は雑貨、ガジェットの見本市。大企業なし、ほとんどがスモールビジネス。でもインテリアスタイル展や100%デザインみたいに気取ってないところが好ましい。また、スモールゆえの意気込み、パワーが感じられることが魅力で、優れた企画、高いデザインレベルのところも少なくない。というわけで品目は多岐にわたり、マジメに見ていてはとても一日では無理。JIDAの出展者は関西ブロックからの参加も含め13名(社)。4日間の会期中2日間、計5~6時間ほどJIDAブースに居りましたが、さまざまな業容の小売業バイヤー、メーカー、企業の新規事業担当の方などと出会いました。ひと口に小売業と言ってもいろいろなビジネスモデルがあるものだといい勉強でした。デザイナー自身がバイヤーと接する機会はほとんどないといってよく、いただいた率直な意見は今後の企画やデザインに生かしたいですね。

2/06/2009

六本木グッズのデザイン


東京下町で育った私にとって、六本木の印象はとても謎の多い街。いまだに乃木坂にはアメリカ軍施設や星条旗新聞社があるガイジンの街。もっとも強いイメージはちょっと妖しい大人の街。’90年代から我がインダストリアルデザイナー協会(JIDA)に足繁く通うようになってもその印象は変わらなかった。しかし、近年、立て続けの再開発の結果、ぴかぴかのショッピングモールとともに、森美術館、国立新美術館、サントリー美術館が集結。昼、街を訪れる人々も中高年、女性の比率が増え雰囲気も様変わり。さらに、交差点から東京タワー方向、AXISビルに事務局を置くJIDAに加え、東京ミッドタウンに(財)日本産業デザイン振興会、(社)日本グラフィックデザイナー協会が事務局を移し、街の外観ばかりでなく中身も変わってきた。こうした流れを受け昨年10月、東京都港区と六本木商店街振興組合を中心に地元町内会、六本木に拠点を置く企業、団体などと六本木ヒルズ、東京ミッドタウンなど商業ビルで、「六本木アート&デザインの街推進会議」を設立。都主導の”地域活性化”という事業。交差点にかぶさる高速道路の模様替え、ライトアップ。グラフィックデザイナー協会が”ROPPONNGI”のロゴタイプデザイン。そして、JIDAには、観光客や来街者へのお土産、記念品として”六本木グッズ”のデザイン依頼が舞い込みました。JIDAでは東日本ブロックの会員を対象に提案を募り、応募作の中から審査し、試作品づくりが進行中。私どもの提案、菓子皿、菓子フォークも審査を通り、年末年始の慌しい中、試作モデルを制作、提出しました。▲写真は港区産業振興課、商店街振興組合へのサンプル提案風景

2/02/2009

ギフトデザイン研究所


’90年代の半ば、ある協同組合の職域通信販売カタログの企画を引き受けたことがあります。おもに贈答用品を中心としたそのカタログは今のタウンページくらいのボリューム。いままで当たり前に考えていたクリスマスプレゼント、中元や歳暮など、「人はなぜものを贈るのか」について、あらためて考えるきっかけを得ました。人類学、民俗学の研究テーマでもあることを知りました。昨年末、ギフトショーへの参加を決めてから、ふたたび「ギフト」への関心が湧き起こってきて構想づくりへ。期待からのギフト、感謝、返礼としてのギフト、儀礼のギフト、、、。ギフトが纏う記号性を商品としての造り込み、デザインという側面から考えてみたい、概念を精製してみたいという思いに駆られ、社外からも複数の賛同者があり、いっそ研究所を名乗ってみてはという声もあって、ギフトデザイン研究所としました。どこかヨソでもやっていそうですが、2月2日設立、略称「CWSギ研」です。▲写真は’90年代に手掛けたレトルトのエスニックカレー、ボディーソープなどのギフト、いただいたギフト、最近の試作品です。