6/07/2007

ナショナルトラスト、ビアトリクス・ポターの村


イギリスへ行った目的は、絵本ピーターラビットの作者ビアトリクス・ポターが晩年を過ごした湖水地方を訪れることでした。ロンドンから羊の群れるなだらかな草っぱらを一路、北へ走って走って5時間あまり。やや土地が凸凹になってきたあたりから家の造りが石積みになります。だんだんにポターの描いた風景画の世界が広がってきたのには感動です。次の日の夕方、ツアーを離れ、田舎では数少ないタクシーを駆ってニアソーリー村を訪れました。絵本のまんま、100年前の風景画そのままが残るというのはすごいことです。あらためて感激。 しかしぃ、何かヘン。理由は村の家々の前の日本車が目障りなこと。イマ流に言うと、この情景に日本車はウザい。まさに興ざめとはこのことで、ナショナルトラストは購入する車にも制限を加えるべきだ。ポター女史も天国で泣いているはず。自国の伝統ある自動車産業をよそに手渡してしまったイギリスもイギリスだ。グローバリズムもほどほどに、各国とも自国の風土に根ざした、民族のDNAを感じさせる車を造り続ける義務があるのではないか、と強く思う。