11/24/2006

ハノイでのセミナー

ベトナム、ハノイで開催されたハンドクラフト展(The Trade Village Exhibition 2006)でのセミナーを急に依頼され、11月12日(日)出発。16日(木)早朝帰国という日程でハノイに行ってきました。講師は私と、貿易コンサルタントの河口容子氏。これは、同時期にハノイで開かれた国際会議APECに合わせて企画されたとのこと。アセアンGマークの審査やセミナーで、ベトナムは4回目となりますが、今回は国際会議の前とあって首都とはいえいつもはのどかなハノイの街も、いたるところ警官や兵士がいて厳戒態勢でした。我々はVIETRADE(ベトナム貿易省の下、日本のJETROみたいな組織)が快適なホテルを押さえてくれていたので問題なかったのですが、外国人が泊まるクラスのホテルは出席各国の役人、警備陣、報道陣で満杯とのこと。したがって観光客はまばらで、我々の飛行機もずいぶん空いていました。
翌日13日はクラフト展の視察、14日が午前にセミナー(テーマは”Promoting handicraft export to Japan”) 午後はそれぞれの出展品を前に個別のアドバイスを実施。私はVIETRADEが窓口のセミナーは3回目、今回はセミナー参加者を前に出品物個々へのアドバイスをしてほしいと頼まれてしまいました。竹細工、石細工、織物、刺繍、木工、金工など加工技術のレベルは高いものの、凝りすぎというか、装飾過剰というか、洗練とはほど遠いなんとも濃厚な品が多く、日本市場への輸出商品とするにはまだまだの段階がほとんど。中には観光地の土産品程度のものもあり、、、。出品者の皆さんは熱心に質問してこられるのですがコメントにはたいへん苦労しました。日本語通訳はしっかりした方でしたが、我々の言っていることがどのくらい伝わっているか、何かもう少し別の形で、時間をかけたコンサルテーションやベトナムオリジナルを導き出すためのワークショップの必要性を感じたハノイでのセミナーでした。