10/13/2006

エコデザイン出展作品について


今年のエコデザイン出展作品は、三条のプロ用鉋職人さんの協力で制作しました。大工さんなどプロが使う鉋(かんな)は、すべて手作り、高価です。高級品を製造する過程では材料を厳選するためロスも多く出ます。たとえば鉋の台に使う樫(カシ)材の30mmもの厚板は少しの割れや節(フシ)があっても不良品です。刃付けをする鉄板(なんと鉄橋のスクラップ、丸い穴はリベットのあとです)もサイズが合わなければ捨てられます。こうした捨てられてしまう素材を、何か役立つものに見立て、新しい商品が作れないかという着想です。こうした立派な素材をただのマキとして燃やしてしまったり、再びスクラップで溶かしてしまったりすることがもったいないと感じたわけです。さらに、おせっかいかもしれませんが、これらをデザインし、価値を生み出すことができれば鉋職人さんの副業としても成り立つのではないかと考えました。
①香たて、または灰ざら ②一輪挿し、または玄関先のはんこ入れなど小物入れ ③くるみ割り、またはカッティングボード というふうに見立て、デザインしました。 いかがでしょうか、ご意見、ご感想をお聞かせください。